かみ合わせが、大事といわれて久しいですが、どう大事かわかる方は少ない(歯科医師も含めて)と思います。


かみ合わせの異常はまず顎関節症を連想されると思います。顎関節症はかみ合わせのバランスが、ずれるために顎関節の下顎頭がずれ関節円盤の位置がずれることから始まります。当初は音がすることから始まり後には痛み、そして口があけにくくなります。そして顎関節や下顎にはたくさんの筋肉が付着しているので関節円盤や下顎のずれによりその周囲の筋も前後左右にずれることで頭痛や肩こりの原因となることがあります。

ところが、顎関節症以外にもかみ合わせの不正は悪さをします。
歯石をしっかり取っても、ブラッシングも頑張っているのに治らない歯周病はかみ合わせの問題を抱えていることが多いです。

強い上顎前突のため前歯が咬んでいません。

そのため奥歯の大臼歯の根の間に大きな骨吸収があります。歯石をしっかり取ったのですが骨は回復してきません。また、かぶせ物が壊れたり、歯自体が割れることを繰り返す方もかみ合わせの問題を抱えている可能性が高いです。